この記事では前の記事(パソコンの中身をイラストで理解する)の知識が必要になりますので、
まだ読んでない方は先にお読みになってからこの記事に戻ってきてください。
関単におさらいしますと、HDDとSSDはどちらもデータ(本)を保管する装置(本棚)です。
早速、HDDとSSDの違いを説明します。
HDDとSSDのイメージ
最初に、HDDとSSDのイメージをイラストで示します。

それでは次に、実際のパソコンの中でHDDとSSDがどのように動くかをイラストで示します。
次のイラストはデータ保管場所がHDDの場合です。
HDDの動作は遅い





HDDのイメージがつかめたと思います。
HDDの最大の特徴は、「データ(この例では「本」)を扱う速度が遅い!」ということです。
ちなみにHDDは動作音がします。
次にSSDの場合を示します。
SSDの動作は速い


SSDのイメージがつかめたと思います。
SSDの最大の特徴は、「データ(この例では「本」)を扱う速度が速い!」ということです。
ちなみに動作音はほぼありません。
(もし、SSD搭載パソコンの内部から音がするとすれば、CPUファン(CPUを冷やす扇風機)などの音です)
以上のことから、「HDDは遅く、SSDは速い」ということが分かります。
データ(上のイラストでは「本」)を扱う速度は、基本的にパソコン動作のすべてに影響します。
例えば、HDD搭載パソコンの起動時間(電源を入れてからパソコンが使用可能になるまでの時間)はとても長いです。
ワードやエクセルの文書を開いたり、保存したりするにしてもHDDは遅いです。
SSDと比べて、HDDは衝撃にも弱いです。
HDDは消費電力も多いです。

え!?悪いことばかり。HDDを買うメリットなんてあるの?
HDDにもメリットはありますよ

HDDは容量当たりの価格が安いのです!
つまり、同じ100GBでも、HDDは安く、SSDは高いのです。
そのため、どうしても価格を抑制したい場合はHDD搭載パソコンを買う手もあります。
しかし、HDDはデータを扱う速度が遅いため、頑張ってSSD搭載パソコンを購入するのがおすすめです。
HDDとSSDに関してもう少し詳しく説明します。
HDDのメリットはその安さです。
一方でHDDのデータ取り扱い速度は遅いです。
これらのHDDの性質を合理的に利用できるのは「データのバックアップ用途」です。
つまり、「外付けのHDD(パソコンの外部から接続するHDD)」なら購入メリットはあると思います。
バックアップ用途なら普段は使用しませんから、大容量の安いHDDを買うことは、1つの合理的な選択肢です。
但し、HDDは衝撃に弱いので、取り扱いには注意が必要です。
少し詳しい話(読み飛ばしていただいてもかまいません)
さらに、HDDとSSDのお話をします。
先ほど、SSD搭載パソコン(SSDを内部に搭載するパソコン)がおすすめだと書きました。
理由はパソコンの動作が速いからです。
一方で、パソコンの中には、HDDとSSDを両方搭載しているもの(つまり、データ記憶装置が2つあるもの)があります。
このような場合、メインのデータ記憶装置(Windowsなどのシステムファイルが保管される場所)がSSDで、もう1つのデータ記憶装置がHDDになっているはずです。
この種のパソコンは、システムファイルがSSD上にあるため、SSDの速さのメリットを享受できることから動作は速いです。
そして、普段よく使用するファイルはメインのデータ記憶装置(SSD)に置き、普段あまり使用しないファイルはサブのデータ記憶装置(HDD)に置くという使い方ができます。
この物理構成のパソコンは、外付けHDDがパソコン内部に搭載されているようなものです。
つまり、SSDの強みである速さとHDDの強みである容量当たりの安さを組み合わせたパソコンだとも言えます。
このような物理構成のパソコンであれば、購入を検討する価値があると思います。
まとめ
HDDは、安いが動作は遅い!
SSDは、動作は速いが高価である!
色々と解説しましたが、HDDとSSDの違いで一番重要なことはこれだけです。
これだけ覚えておけば十分です。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました!
以下の記事では、どのようなパソコンを購入すればよいかについて解説します。
併せて読んでいただくことで、ここで身に着けていただいた知識が、実際のパソコン購入に役立ちます。