この記事は広告を含みます ワードマクロの実行方法

ワードマクロの実行方法 ~dotmファイルの作成~

こんな方におすすめ

  • 一番便利なワードマクロの実行方法(呼び出し方)を知りたい!
  • どのワードファイルからでもワンクリックでマクロを呼び出したい!
  • ウェブ上でワードマクロのコードを見かけるけど、どうやって使ったらいいのか分からない!

この記事では、私が最も簡単だと考えるワードマクロ実行方法について解説します。

以下の2つのステップを行うだけで、ワード用マクロをワンクリックで呼び出すことができるようになります。

step
【必須】マクロを含むdotmファイルを作成する

step
【任意】dotmファイルをスタートアップフォルダに配置する

ステップ①を行うと、dotmファイル中からワンクリックでマクロを呼び出せるようになります。

ステップ②を行うと、どのワードファイルからも、ワンクリックでマクロが呼び出せるようになります。

この記事では、メッセージを表示するマクロを例にして、マクロをワンクリックで呼び出せるようにするめの全体の流れを解説します

では、早速ステップ①から始めましょう

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ステップ① マクロを含むdotmファイルを作成する

このステップを行うと、マクロを含むdotmファイルのみからマクロを呼び出すことができるようになります。

ステップ①の手順

ステップ①では、以下の手順でマクロ入りdotmファイルを作成します。

1.Windowsキーを押しながら、Rキーを押します

2.左下に表示されたボックスに「winword」と入力してから、OKボタンまたはエンターキーを押します

 (ワードが立ち上がります)

「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックス

3.「新規」→「白紙の文書」をクリックします

新規ワード文書の選択

4.開いたワードファイル上で「Alt」キーを押しながら「F11」キーを押します

 (以下のような画面が開きます)

Visual Basic Editor画面

5.挿入(以下のイラストの赤丸部分)をクリックして、「標準モジュール」を選択します

Visual Basic Editor上の挿入タブの位置

  以下のイラストのように「標準モジュール」に「Module1」が追加されます

標準モジュールが追加された状態

6.標準モジュールの「Module 1」をクリックしてください

Module1をクリックした状態

7.以下のイラストのように、表示画面中の右側の空白領域に下記のマクロをコピペしてください

 (今回は、一例として、メッセージを表示するマクロを使用します)

Sub ShowMessage()
    MsgBox "マクロが実行されました!"
End Sub
標準モジュールにコードをコピペした状態

8.今操作している画面の右上の「_」をクリックして、画面を一時的にたたんで、ワード文書の画面を再表示させます

Visual Basic Editorを最小化ボタン

9.以下のイラストの左上部分付近(赤丸部分)で右クリックし、「クイックアクセスツールバーのユーザー設定」を選択します

ワードファイルの左上部分

10.「コマンドの選択」部分で「マクロ」を選択し、さらに、画面右側の「クリックアクセスツールバーの設定」で「文書1に適用」を選択します

クリックアクセスツールバーの設定

11.先ほどの「メッセージ表示マクロ」のマクロ名である「Project.Module1.ShowMessage」をクリックしてから、「追加」ボタンをクリックします

(誤って別のマクロを追加してしまった場合は、右側に追加されたマクロを選択してから、「追加」の下にある「削除」ボタンを押して削除してください)

クリックアクセスツールバーの設定

12.「Project.Module1.ShowMessage」が追加されたことを確認し(緑色丸部分)、追加された「Project.Module1.ShowMessage」をクリックしてから、「変更」をクリックします

クリックアクセスツールバーの設定

13.好きなアイコンを選んでから(この例では、△の中に!があるマークを選びました)、OKボタンを押します

クリックアクセスツールバーの設定(アイコン選択)

14.最後に、右下のOKボタンを押します

クリックアクセスツールバーの設定

15.ワード文書の左上部分に、自分の選んだアイコンが表示されたことを確認します

 (この例では、!マークが表示されています)

ワード画面の左上のマクロ実行用アイコン

16.「ファイル」をクリックします

ワード画面の左上部分

17.「名前を付けて保存」をクリックします

ワードファイルの保存メニュー「名前を付けて保存」

18.「参照」をクリックします

ワードファイルの保存メニュー「名前を付けて保存」→「参照」

19.保存画面が表示されるので、ファイルの種類を「dotm」にします

(「Wordマクロ有効テンプレート(*dotm)」を選択します)

「Wordマクロ有効テンプレート(*dotm)」としての保存

20.任意の保存場所を指定します。

この例では、デスクトップを保存場所にしています(左側のメニューを上にスクロールすると「デスクトップ」が現れるので、クリックしてください)

   名前は何でもいいですが、今回は「テストマクロ」にします(「テストマクロ.dotm」としても「テストマクロ」にしても、「テストマクロ.dotm」というファイルが作成されます)

「Wordマクロ有効テンプレート(*dotm)」としての保存

21.必ず保存先(緑丸部分)を確認してから、保存ボタン(赤丸部分)を押します

「Wordマクロ有効テンプレート(*dotm)」としての保存

22.ワード文書の右上の×印を押してワード文書を閉じます

ワードファイル右上部分

以上でステップ①は終了です。

これで、「テストマクロ.dotm」が作成できました。

ここで、一度、登録したマクロが正常に動作するか確認してみましょう!

マクロの動作確認

1.「テストマクロ.dotm」をダブルクリックして開きます

 (今回の例では、テストマクロ.dotmはデスクトップに存在します)

 (各自の設定によっては、「.dotm」の部分は表示されていないかもしれませんが、気にしなくて大丈夫です

dotimファイルのアイコン

2.「コンテンツの有効化」をクリックします

 (セキュリティ警告ですが、問題ありません。このファイルには、先ほどの「メッセージ表示マクロ」が含まれているため、警告がでているだけです)

dotmファイルの「コンテンツの有効化」ボタン

3.ワード画面上の左上のアイコン(この例では、!マーク)をクリックします

dotmファイルの上のマクロ実行用アイコン

4.以下のメッセージがでます。

マクロ実行メッセージ

これで、マクロを無事に実行することができました!

今回は、メッセージを表示するという単純なマクロを例として登録しましたが、

上に記載した手順7で、自分の好きなマクロを登録することで、どのようなマクロも実行することができます!

マクロが不要になった場合は、ファイルごと削除してください。

これでマクロは消えてなくなります。

ここで登録したマクロは、そのファイルの中でのみ(今回の例では、テストマクロ.dotm中でのみ)で実行することができます。

どのワードファイルからもマクロを実行できるようにしたい場合は、次のステップ②を行ってください。

では、早速、ステップ②について説明します。

ステップ② dotmファイルをスタートアップフォルダに配置する

このステップ②を行うと、どのワードファイルからでもマクロをワンクリックで呼び出せるようになります。

ステップ②の手順

手順は以下の通りです。

1.Windowsキーを押しながら、Rキーを押してください。

2.パソコン画面左下に表示された入力ボックスに、以下をコピペしてください。

%APPDATA%\Microsoft\Word\STARTUP

コピペ後にOKボタンまたはエンターキーを押してください。

「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックス

エンターキー(またはOKボタン)を押すと、ワードのスタートアップフォルダが開きます。

3.2で開いたフォルダに、先ほどの「テストマクロ.dotm」をコピーします(移動でもかまいません)

ワードのスタートアップフォルダ内のdotmファイル

これでステップ②は終了です!

次に、先ほどのメッセージ表示マクロが、他のワードファイルからも呼び出せるか確認してみましょう。

マクロの動作確認

1.デスクトップで右クリックして、「新規作成」→「Micorosoft Word文書」を選択して、新しいワードファイル(docx)をデスクトップに作成します(名前は何でもいいです)。

 (既に、ご自身のワードファイルがある場合は、そのワードファイルを開いても構いません)

2.1で作ったワードファイル(または、既にある任意のワードファイル)をダブルクリックして開きます

3.開いた画面の左上に、!マークがあると思いますので、それをクリックしてください

ワードファイル上のマクロ実行用アイコン

4.以下のメッセージが出ます

マクロ実行メッセージ

このメッセージが出るという事は、テストマクロ.dotmのマクロが、別のワードファイルから正常に呼び出せているということです。

もし、このマクロが不要になった場合は、ワードのスタートアップフォルダから、さきほどコピーしたdotmファイル(この例では、テストマクロ.dotm)を消すだけでOKです。

念のため、dotmファイルを消す手順も記載しておきますね。

スタートアップフォルダ内のdotmファイルの削除の仕方

すべてのワードファイルを閉じてください

2.Windowsキーを押しながら、Rキーを押してください

3.パソコン画面の左下に表示された入力ボックスに以下のコマンドをコピペしてください。

%APPDATA%\Microsoft\Word\STARTUP

以下のイラストのようにしてください。

「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックス

コピペ後にOKボタンまたはエンターキーを押してください。

(ワードのスタートアップフォルダが開きます)

4.3で開いたフォルダの中にあるdotmファイル(この例では、テストマクロ.dotm)を削除します

フォルダ内にdotmファイルが複数ある場合は、誤って他のdotmファイルを削除しないように注意してください

ワードのスタートアップフォルダのdotmファイル

これで、マクロの削除は完了です!

dotmファイルを作成する利点

dotmファイルの作成には、以下のメリットがあります。

どのワード文書中からでもマクロをワンクリックで呼び出せる(ステップ②まで行った場合)

マクロ入りのdotmファイルは、他のパソコンでも使える

一度dotmファイルを作ってしまえば、後はコードを修正/編集するだけでよい(コードの編集については、別の記事で説明します)

マクロが不要になった場合は、dotmファイルを削除するだけでよい

ここまで読んでくださった読者のみなさんは、これでどのようなマクロでも自由に呼び出すことができようになりました!

今回は、メッセージを表示するマクロを例にして全体の流れを把握していただきましたが、実際に皆さんがdotmファイルを作る際には、上記のステップ①の手順7で好きなマクロを標準モジュールにコピペしてください。

本ブログでも、これからさまざまなワード用マクロを紹介していきたいと考えています!

最終的にはマクロを自作できるようになれればいいと思いますが、この記事でマクロの使用法の全容をつかめた意義は大きいと思います!

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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以下の記事では、dotmファイルの編集について解説していますで、是非読んでみてください。

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