ワードでの検索/置換

ワード文書中の誤記発見のためのワイルドカード

こんな方におすすめ

  • ワード文書中の誤記(タイポ)を機械的に発見したい!
  • ワード文書の校閲/校正作業を効率的に行いたい!

この記事では、ワード文書中に誤記がないかを簡単にチェックできるワイルドカードを紹介します。

前書き

ワード文書を作成していると、どうしても文書中に誤記が生じます。

数十~数百ページにわたる文書ともなると、なおさらです。

こうした誤記を自分の目で発見するのはとても大変です。

そんなときに、この記事で紹介するワイルドカードが役立ちます。

おすすめの使用例

最初に、この記事で紹介するワイルドカードの使用を紹介させていただきます。

使用例① 誤記が疑われる箇所をハイライトする

step
1
誤記をチェックしたいワード文書(コピーが望ましい)を開きます

この方法は、誤記が疑われる箇所をハイライトして文書に変更を加えてしまうものであるため、チェックしたい文書のコピーを使用してください

step
2
「Ctrl」キーを押しながら「H」キーを押します

各キーの位置は、以下の通りです。

表示された画面で以下の操作を行います。

①検索タブを選択

②「オプション」をクリック

③「ワイルカードを使用する」にチェック

step
3
ワイルカードを入力後に「検索する場所」→「メイン文書」

以下のイラストのようにします(ワイルカードについては後述します)。

以下のイラストのように、誤記が疑われる箇所が選択されます(ワイルカードに一致する文字列がすべて選択されます)

step
4
好きな色でハイライトします

以下のイラストのようにして選択部分を好きな色でハイライトします。

step
5
ハイライト部分を目視でチェックします

ハイライト部分が誤記かどうかを目視でチェックします。

ハイライトされているため、誤記が疑われる部分が一目瞭然です。

一方で、例えば、数百ページある文書のハイライト箇所を探すのは大変です。

このような場合は、次の使用例②が便利です。

使用例② 誤記が疑われる箇所に印(★印など)を付ける

step
1
誤記をチェックしたいワード文書(コピーが望ましい)を開きます

この方法は、誤記が疑われる箇所を印付けして文書に変更を加えてしまうものであるため、チェックしたい文書のコピーを使用してください

step
2
「Ctrl」キーを押しながら「H」キーを押します

表示された画面で以下のようにします。

step
3
置換後の文字列に印を加えてから、「すべて置換」を押します

以下のようにします(ワイルカードについては後述します)。

「^&」の前に好きな目印を付けて、「置換後の文字列」のボックスに入力してください。

この例では、「★」を付けて、「★^&」としています。

検索する文字列がであろう、置換後の文字列は「★^&」のままでかまいません。

(「^&」の詳細につきましては、今後、別の記事で紹介させていただこうと考えております)

「すべて置換」を押すと、以下のように、誤記が疑われる箇所の前に印(この例では、「★」)が付きます。

step
4
印を順次検索して、誤記が疑われる箇所を探します

以下のイラストのように、「検索する文字列」に印(この例では、「★」)を入力してから、「次を検索」ボタンを押して、誤記が疑われる箇所を順次検索して、本当に誤記であるかを確認します。

この方法であれば、数百ページある文書でも、誤記が疑われる箇所を効率的にチェックすることができます。

誤記発見のためのワイルドカード

同じ文字の繰り返しを発見するためのワイルドカード

同じ文字が繰り返す文字列は、誤記である可能性があります。

同じ文字が繰り返す誤記の可能性がある文字列の例としては、「ああ」、「レレ」、「事事」、「、、」、「。。」などが挙げられます。

これらを機械的に検出することで、ワード文書の誤記を減らすことができます。

具体的には、以下のワイルドカードを使用することで、同じ文字の繰り返しを検出できます。

ワイルドカード説明検出される文字列の例
([ぁ-ん]){2}2個の連続する同じひらがな「ああ」
「をを」など
([ヲ-゚]){2}2個の連続する同じ半角カタカナ「タタ」
「リリ」など
([ァ-ヾ]){2}2個の連続する同じ全角カタカナ「タタ」
「リリ」など
([一-龠]){2}2個の連続する同じ漢字「事事」
「用用」など
([ぁ-ん一-龠]){2}2個の連続する同じひらがな/漢字「ああ」
「事事」など
([ぁ-んァ-ヾ]){2}2個の連続する同じ
ひらがな/全角カタカナ
「ああ」
「タタ」など
([ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠]){2}2個の連続する同じ
ひらがな/半角全角カタカナ/漢字
「ああ」
「タタ」
「タタ」
「事事」など
([ぁ-ん一-龠.,。、]){2}

★おすすめ★
2個の連続する同じ
ひらがな/漢字/ピリオド/カンマ/
句点(。)/読点(、)
「ああ」
「事事」
「,,」
「..」
「、、」
「。。」など
([ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠.,。、]){2}

★おすすめ★
2個の連続する同じ
ひらがな/半角全角カタカナ/漢字/
ピリオド/カンマ/句点(。)/読点(、)
「ああ」
「タタ」
「タタ」
「事事」
「,,」
「..」
「、、」
「。。」など
(?){2}

時間がかかる可能性あり
2個の連続する任意の同じ文字
(2連続の同じ記号や改行もヒット)
「ああ」
「タタ」
「タタ」
「事事」
「,,」
「..」
「、、」
「。。」
「@@」
「】】」など
同じ文字の繰り返しを検出するワイルドカード

注意事項

上記の「(?){2}」←このワイルドカードについては、ワード文書のページ数の多い場合、検索に時間がかかることがあります。

あまりに時間かかる場合は、「Esc」キーを押すことで検索を途中で中止することができます

また、上記のワイルドカードを使用して検出されるものがすべて誤記というわけではありませんので、本当に間違いであるかは、1つ1つ確認する必要があります。

例えば、「そのまま」の「まま」は、同じひらがなが2回繰り返す文字列ですが、誤記ではありません。

上記のワイルドカードはすべて、2個の連続する同じ文字を検出するものですが、3個の連続する同じ文字を検出したい場合は、上記のワイルドカード中の{2}の部分を{3}に変更して使用してください。

例えば、「([ぁ-ん]){2}」は、2個の連続する同じひらがなを検出するワイルドカードですが、

「([ぁ-ん]){3}」とすると、3個の連続する同じひらがなを検出することができます。

また、「([ぁ-ん]){2}」は、「([ぁ-ん])\1」と記載しても、全く同じ意味(2個の連続する同じひらがな)になります。

上記のワイルドカードの意味を詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

同じパターンの繰り返しを検出するためのワイルドカード

同じパターンが繰り返す文字列は、誤記である可能性があります。

同じパターンが繰り返す誤記の可能性がある文字列の例としては、「ですです」、「これはこれは」などが挙げられます。

これらを機械的に検出することで、ワード文書の誤記を減らすことができます。

具体的には、以下のワイルドカードを使用することで、同じパターンの繰り返しを検出できます。

ワイルドカード説明検出される文字列の例
([ぁ-ん]{2})\12個のひらがなのセットが2回繰り返す文字列「ですです」
「いいいい」など
([ヲ-゚]{2})\12個の半角カタカナのセットが2回繰り返す文字列「コンコン」
「ナナナナ」など
([ァ-ヾ]{2})\12個の全角カタカナのセットが2回繰り返す文字列「コンコン」
「ナナナナ」など
([一-龠]{2})\12個の漢字のセットが2回繰り返す文字列「選択選択」
「刻刻刻刻」など
([ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠]{2})\1

★おすすめ★
2個のひらがな/半角全角カタカナ/漢字のセットが
2回繰り返す文字列
「ですです」
「コンコン」
「コンコン」
「選択選択」など
(?{2})\1

時間がかかる可能性あり
2個の任意の文字のセットが2回繰り返す文字列「ですです」
「コンコン」
「コンコン」
「選択選択」
「)】)】」
「★〇★〇」など
同じパターンの繰り返しを検出するためのワイルドカード

注意事項

上記の「(?{2})\1」←このワイルドカードについては、ワード文書のページ数の多い場合、検索にとても時間がかかることがあります。

あまりに時間かかる場合は、「Esc」キーを押すことで検索を途中で中止することができます(途中終了した場合、うまく検出できずに、ワード文書全体がヒットすることがあるようです)。

また、上記のワイルドカードを使用して検出されるものがすべて誤記というわけではありませんので、本当に間違いであるかは、1つ1つ確認する必要があります。

例えば、「ルンルン気分」の「ルンルン」は、2個の全角カタカナのセットが2回繰り返す文字列ですが、誤記ではありません。

上記のワイルドカード中の「\」は、そのままコピーして使用すると半角の「¥」に表示が変わると思いますが、問題なくそのまま使用できます。

上記のワイルドカードはすべて、2個の文字のセットが2回繰り返す文字列を検出するものですが、3個の文字のセットが2回繰り返す文字列を検出したい場合は、上記のワイルドカード中の{2}の部分を{3}に変更して使用してください。

また、あまり需要はないと思いますが、セットが3回繰り返す文字列を検出したい場合は、上記のワイルドカード中の「\1」の部分を「\1\1」に変更してください。

上記のワイルドカードの意味を詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

「。」または「、」の後に存在するスペースを一気に検出するワイルドカード

句点「。」または読点「、」の後に存在するスペースは、誤記である可能性が高いものです。

これらを機械的に検出することで、ワード文書中の誤記を減らすことができます。

ワイルドカード説明検出される文字列
[、。][  ]

★おすすめ★
「。」または「、」+ 半角または全角スペースが検出されます

左記のワイルドカードの右側の[  ]の中には、
半角スペースと全角スペースが入っています
「、 」
「、 」
「。 」
「。 」
「。」または「、」の後に存在するスペースを一気に検出するワイルドカード

他にも、直後にスペースが入っていると誤記であるものとしては、】←これや 」←これなどが考えられます。

上記のワイルドカードにこれらを付け加えることで、これらの後にスペースが入っている部分を検出できます。

例えば、」←これの後にスペースが入っている部分も検出したい場合は、

[、。][  ]←これに 」←これを加えて、[、。][  ]としてください。

さらに 】←これを加える場合は、

[、。」][  ]としてください。

改行に関する誤記を検出するワイルドカード

改行の直前にスペースが入っている部分、または改行の直後に「。」または「、」が入っている部分は誤記である可能性が高いです。

これらを機械的に検出することで、ワード文書中の誤記を減らすことができます。

ワイルドカード説明検出される文字列
[  ]^13

★おすすめ★
「半角/全角スペース+改行」が検出されます

左記のワイルドカードの[  ]の中には、
半角スペースと全角スペースが入っています
「半角または全角スペース+改行」
^13[、。]改行直後の「。」または「、」が検出されます
改行 +「。」または「、」
改行に関する誤記を検出するワイルドカード

文字の間のスペースを検出するワイルドカード

例えば、漢字漢字の間のスペースは誤記である可能性が高いものです。

これらを機械的に検出することで、ワード文書中の誤記を減らすことができます。

ワイルドカード説明検出される文字列
[ぁ-ん][  ][ぁ-ん]「ひらがな +
 全角/半角スペース +
 ひらがな」
 が検出されます
「あ あ」
「あ あ」
 など
[ヲ-゚][  ][ヲ-゚]「半角カタカナ +
 全角/半角スペース +
 半角カタカナ」
 が検出されます
「カ カ」
「カ カ」
 など
[ァ-ヾ][  ][ァ-ヾ]「全角カタカナ +
 全角/半角スペース +
 全角カタカナ」
 が検出されます
「カ カ」
「カ カ」
 など
[一-龠][  ][一-龠]「漢字 +
 全角/半角スペース +
 漢字」
 が検出されます
「発 見」
「発 見」
 など
[ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠][  ][ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠]

★おすすめ★
「ひらがな/半角全角カタカナ/漢字 +
 全角/半角スペース +
 ひらがな/半角全角カタカナ/漢字」
 が検出されます
「あ あ」
「あ あ」
「カ カ」
「カ カ」
「カ カ」
「カ カ」
「発 見」
「発 見」
 など
文字の間のスペースを検出するワイルドカード

誤記発見のためのワイルドカードのまとめ

以下は、この記事で紹介した誤記発見のためのワイルドカードのまとめです。

よろしければ、誤記発見にご活用ください!

ワイルドカード説明検出される文字列
([ぁ-ん]){2}2個の連続する同じひらがな「ああ」
「をを」など
([ヲ-゚]){2}2個の連続する同じ半角カタカナ「タタ」
「リリ」など
([ァ-ヾ]){2}2個の連続する同じ全角カタカナ「タタ」
「リリ」など
([一-龠]){2}2個の連続する同じ漢字「事事」
「用用」など
([ぁ-ん一-龠]){2}2個の連続する同じひらがな/漢字「ああ」
「事事」など
([ぁ-んァ-ヾ]){2}2個の連続する同じひらがな/全角カタカナ「ああ」
「タタ」など
([ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠]){2}2個の連続する同じ
ひらがな/半角全角カタカナ/漢字
「ああ」
「タタ」
「タタ」
「事事」など
([ぁ-ん一-龠.,。、]){2}

★おすすめ★
2個の連続する同じ
ひらがな/漢字/ピリオド/カンマ/句点(。)/読点(、)
「ああ」
「事事」
「,,」
「..」
「、、」
「。。」など
([ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠.,。、]){2}

★おすすめ★
2個の連続する同じ
ひらがな/半角全角カタカナ/漢字/
ピリオド/カンマ/句点(。)/読点(、)
「ああ」
「タタ」
「タタ」
「事事」
「,,」
「..」
「、、」
「。。」など
(?){2}

(時間がかかる可能性あり)
2個の連続する任意の同じ文字
(2連続の同じ記号や改行もヒット)
「ああ」
「タタ」
「タタ」
「事事」
「,,」
「..」
「、、」
「。。」
「@@」
「】】」など
([ぁ-ん]{2})\12個のひらがなのセットが2回繰り返す文字列「ですです」
「いいいい」など
([ヲ-゚]{2})\12個の半角カタカナのセットが2回繰り返す文字列「コンコン」
「ナナナナ」など
([ァ-ヾ]{2})\12個の全角カタカナのセットが2回繰り返す文字列「コンコン」
「ナナナナ」など
([一-龠]{2})\12個の漢字のセットが2回繰り返す文字列「選択選択」
「刻刻刻刻」など
([ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠]{2})\1

★おすすめ★
2個のひらがな/半角全角カタカナ/漢字
のセットが2回繰り返す文字列
「ですです」
「コンコン」
「コンコン」
「選択選択」など
(?{2})\1

(時間がかかる可能性あり)
2個の任意の文字のセットが2回繰り返す文字列「ですです」
「コンコン」
「コンコン」
「選択選択」
「)】)】」
「★〇★〇」など
[、。][  ]

★おすすめ★
「。」または「、」+ 半角または全角スペース「、 」
「、 」
「。 」
「。 」
[  ]^13

★おすすめ★
「半角/全角スペース+改行」「半角または全角スペース+改行」
^13[、。]改行直後の「。」または「、」改行 +「。」または「、」
[ぁ-ん][  ][ぁ-ん]「ひらがな +
 全角/半角スペース +
 ひらがな」
「あ あ」
「あ あ」など
[ヲ-゚][  ][ヲ-゚]「半角カタカナ +
 全角/半角スペース +
 半角カタカナ」
「カ カ」
「カ カ」など
[ァ-ヾ][  ][ァ-ヾ]「全角カタカナ +
 全角/半角スペース +
 全角カタカナ」
「カ カ」
「カ カ」など
[一-龠][  ][一-龠]「漢字 + 全角/半角スペース + 漢字」「発 見」
「発 見」など
[ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠][  ][ぁ-んヲ-゚ァ-ヾ一-龠]

★おすすめ★
「ひらがな/半角全角カタカナ/漢字 +
 全角/半角スペース +
 ひらがな/半角全角カタカナ/漢字」
「あ あ」
「あ あ」
「カ カ」
「カ カ」
「カ カ」
「カ カ」
「発 見」
「発 見」など
誤記発見のためのワイルドカードのまとめ

今回も最後までお読みくださいましてありがとうございました!

ワードのワイルドカードの一覧については、以下をご覧ください。

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