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【図解】ワードの置換機能でワード文書中にHTMLタグを簡単に挿入する

2024-07-10

こんな方におすすめ

  • 一番簡単な方法でワード文書にHTMLタグを挿入したい!

この記事では、ワードの置換機能を使ってワード文書中にHTMLタグを挿入する方法を紹介します。

とても簡単なので、誰にでもすぐにできます。

まず最初に、この方法の全体の流れを一例で示し、その後に詳細を解説します。

この記事を読むと、「^&」←これの使い方も簡単に理解できます。

方法の全体の流れ(「<i></i>」の挿入例)

ここでは、「イタリック体の文字列を対応HTMLタグ(<i></i>)で挟みたい場合」を例にして、方法の全体の流れを示します。

まず最初に、前提知識として、HTMLの世界では、文字列をイタリック(斜体)に変えたい場合は、イタリックにしたい文字列を<i>と</i>というタグで挟みます。

例えば、AAAという文字列をイタリックにしたい場合は、<i>AAA</i>とします。

単にタグで挟めばいいだけなので話は単純なのですが、ワード文書中にイタリックの文字列が沢山あった場合は、これを手動で行うのは大変です。

そこで、以下の方法が役立ちます。

方法の手順は、以下の通りです。

step
1
ワード文書を開いた後に、「Ctrl」キーと「H」キーを押します

キーボード上の「Ctrl」キーと「H」キーの位置

step
2
「オプション」を押します

ワードの「検索と置換」画面

step
3
「書式」→「フォント」を選択します

ワードの「検索と置換」画面

step
4
「斜体」を選択後に「OK」ボタンを押します

ワードの「検索と置換」画面の設定

「OK」ボタンを押すと、以下のイラストのように、検索する文字列の入力ボックスの下に「フォント:斜体」という表示がでます。

ワードの「検索と置換」画面

このステップ4の操作は、上記の方法以外にも、「検索する文字列」の入力ボックスを左クリック後(何も入力する必要はありません)、「Ctrl」+「I」を押すことでも実現できます

陰キャくじら
陰キャくじら

step
5
「置換後の文字列」に以下のように入力します

「置換後の文字列」に「<i>^&</i>」を入力してください。

「^&」については、後で説明します)

ワードの「検索と置換」画面の設定

step
6
「すべて置換」ボタンを押します

ワードの「検索と置換」画面

操作はこれだけです。

この操作によって、以下のイラストのように、ワード文書中のイタリックの文字列がすべて<i></i>で挟み込まれます。

イタリックの文字列がタグで挟まれた様子

ここで、1点注意すべきことは、上のイラスト通り、「<i>文字列</i>」中の「<i></i>」もイタリックになります。

これが不都合な方は、すべて置換」ボタンを押す前に、以下の追加の操作を行ってください。

追加の操作

  1. 置換後の文字列」の入力ボックスをクリックして操作標的にします
  2. 上記のステップ3と同様に「書式」→「フォント」を選択します
  3. 「標準」を選択し、「OK」ボタンを押します(以下のイラストのようにします)
ワードの置換後の文字列の書式設定

上記の操作を行うと、以下のイラストのように、「置換後の文字列」付近に「フォント:太字(なし)、斜体(なし)」と表示されます。

ワードの「検索と置換」の設定

この状態で「すべて置換」ボタンを押すと、今度は、以下のイラストのように、「<i>文字列</i>」はすべて標準書式(イタリックなし)になります。

イタリックの文字列がタグで挟まれた様子

以上が、この方法の全体の流れです。

ペンギン
ペンギン

これならできそう!

^&」の意味

「^&」の意味は、「ヒットしたもの」です。

先ほどの例では、以下のイラストの条件で置換を行いました。

ワードの「検索と置換」画面

この条件の場合、ヒットする文字列は、イタリック体の任意の文字列になります。

例えば、ワード文書中にイタリック体の「TANAKA」があり、これがヒットすると、「^&の中身は「TANAKA」になります。

そのため、置換後の文字列である「<i>^&</i>」は、「<i>TANAKA</i>」になります。

特定の文字列を検索文字列に指定した場合も同じです。

今度は、以下の条件で置換を行ったとします。

置換条件

  • 検索する文字列:SUZUKI
  • 置換後の文字列:★^&★

(最初に紹介した例とは異なり、上記の置換条件では、検索する文字列に「斜体」の条件は付加してません

この条件で置換を行った場合、文書中の「SUZUKI」がヒットし、「★SUZUKI★」に置換されます。

つまり、「^&」を使用することで、「ヒットした文字列」を「置換後の文字列」にそのまま使い回せるのです。

この方法は、検索する文字列にワイルドカードを使用しても実行できます。

例えば、以下のような条件の置換ができます

(「?」は、任意の一文字です)

置換条件

  • 検索する文字列:田中?太郎
  • 置換後の文字列:◆^&◆
  • 「ワイルドカードを使用する」にチェック

この条件の置換の場合、ワード文書中に「田中一太郎」と「田中幸太郎」と「田中市太郎」があったとすると、

それぞれ「◆田中一太郎◆」、「◆田中幸太郎◆」、「◆田中市太郎◆」へと置換されます。

ワイルドカードについては、以下の記事が参考になります。

ペンギン
ペンギン

「^&」の意味が理解できました!

意味さえ理解できれば、その他のHTMLタグの挿入も簡単ですよ

陰キャくじら
陰キャくじら

以下に、他のHTMLタグの挿入例を示します。

他のHTMLタグの挿入例

太字HTMLタグ「<b></b>」の挿入

太字に対応するHTMLタグは、<b></b>です。

ワード文書中の太字の文字列を<b></b>で挟むには、先ほどのイタリックの例と同様に、以下の操作を行います。

  • Ctrl + Hで「置換と検索」画面を出します
  • 「オプション」ボタン→「フォント」を選択します

その後に以下のステップを行います。

step
1
スタイルを「太字」に変更してから「OK」ボタンを押します

ワードの「検索する文字列」の設定

上記の操作を行うと、「フォント:太字」という表示がでます。

ワードの「検索と置換」画面

step
2
「置換後の文字列」に以下を入力し、「すべて置換」ボタンを押します

「置換後の文字列」に「<b>^&</b>」を入力してから、「すべて置換」を押します。

ワードの「検索と置換」画面の設定

以下のイラストのように、太字の文字列が<b></b>で挟まれます。

太字の文字列がタグで挟まれた様子

「<b>文字列</b>」全体が太字になるのが嫌な方は、この記事の最初に説明したイタリック体の例の「追加の操作」を行ってから、「すべて置換」ボタンを押すようにしてください。

下付きHTMLタグ「<sub></sub>」の挿入

下付きに対応するHTMLタグは、<sub></sub>です。

下付きの文字列を<sub></sub>で挟むことも、これまでの例と同様に可能です。

「検索する文字列」の書式の設定で、以下のイラストのように、「下付き」にチェックを入れます。

ワードの「検索する文字列」の設定

以下の状態になります

ワードの「検索と置換」画面

この状態で、「置換後の文字列」に「<sub>^&</sub>」を入力してから、「すべて置換」ボタンを押すと、下付きの文字列を<sub></sub>で挟むことができます。

ワードの置換機能によってワード文書中の下付きの文字列がで挟まれた様子

<sub>文字列</sub>全体が下付きになるのが嫌な方は、この記事の最初に説明したイタリック体の例の「追加の操作」を行ってから、「すべて置換」ボタンを押すようにしてください(但し、この場合は、「置換後の文字列」の書式設定で、スタイルを「標準」にするのではなく、「下付き」のチェックを外してください。

このように、「検索する文字列」に書式を設定すれば、どのような書式の文字列もHTMLタグの挟み込みターゲットにできます。

この例では、下付きの文字列をターゲットにしましたが、例えば、上付き、取り消し線、二重取り消し線などの修飾が付いた文字列も同様に対応HTMLタグで挟むことができます。

さらに、同様にして、特定のフォントや特定のフォントサイズの文字列もHTMLタグの挟み込みターゲットにできますので、是非やってみてくださいね!

おまけ

最後に、少し話は逸れますが、ワード文書中の文字列を下付きにしたい場合は、以下のショートカットキーが便利です。

下付きにするショートカットキー

  1. 下付きにしたい文字列を選択します
  2. 以下の順序で3つのキーを押します
    •  ①「Ctrl」キー
    •  ②「Shift」キー
    •  ③「-」キー

各キーの位置は、以下の通りです。

キーボード上の「Ctrl」キー、「Shift」キー、「-」キーの位置

上付きにする場合は、以下の3つのキーを押します。

①「Ctrl」キー ②「Shift」キー ③「;」キー

キーボード上の「Ctrl」キー、「Shift」キー、「;」キーの位置

これでこの記事はおしまいです。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

陰キャくじら
陰キャくじら

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