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【図解】USBメモリのデータをcipherコマンドで消去する方法

2024-10-08

「USBメモリのデータをcipherコマンドで消去する方法」のアイキャッチ画像

こんな方におすすめ

  • USBメモリのデータを完全に消去したい
  • お金をかけたくない
  • アプリを使いたくない

通常のデータ削除操作ではUSBメモリのデータは容易に復元されます。

個人情報や会社のデータなどをUSBメモリに保存したことがある場合、

そのUSBメモリが第三者の手にわたるとデータを復元されるリスクがあります。

この記事では、Windows標準のcipherコマンドを使用してUSBメモリのデータを簡単に完全削除する方法を紹介します。

この記事の操作を行うとデータが完全に削除されて復元できなくなりますので、操作は自己責任でお願いします。

一応、注意書きを記載しましたが、正しく操作していただければ、安全にデータを削除できます。

cipherコマンドとは

cipherコマンドは、Windowsに標準で備わっているコマンドです。

そのため、別途アプリを用意する必要はありません。

この記事の方法でcipherコマンドを実行すると、データ削除領域(空き領域)に対して、無意味なデータの書き込みが行われます。

この書き込み処理では、最初に「」、次に「」、最後に「乱数」が書き込まれます。

このように無意味なデータを3回も書き込むため、cipherコマンドが適用された領域のデータを復元することは事実上不可能です。

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通常のデータ削除操作

パソコン上やUSBメモリ上のデータを通常操作で削除した場合、そのデータ領域には、「削除したよ」という印が付くだけです。

そのため、実際にはデータが残っており、データ復元ソフトを使用すれば、簡単にデータが復元されてしまいます

そのため、データ削除後にcipherコマンドなどで無意味なデータを上書きしてデータを完全に書き換える必要があります。

cipherコマンド使用する準備

USBメモリの容量によっては、cipherコマンドの終了までにかなり時間がかかります。

また、理想的には、コマンドの実行中はパソコンを放置した方がいいため、

cipherコマンドは、時間に余裕があるときに実行してください

例えば、出かける前寝る前などに実行して放置しておくといいと思います。

パソコンの性能にもよるため、あくまで目安ですが、

私の環境で実施したところ、2GBのUSBメモリで15分ほどかかりました。

この値で単純計算すると、20GBなら150分かかります。

パソコンがスリープ状態になると処理が一旦停止するため、実行前にスリープの設定を確認してください

スリープの設定は、以下の手順で確認できます。

step
1
「Win」キーを押しながら「X」キーを押します

キーボード上のWInキーとXキーの位置

step
2
「電源オプション」を選択します

「Win」+「X」で出るメニューでの「電源オプション」の選択

step
3
「画面とスリープ」でスリープ時間を設定します

スリープ時間は長めに設定しておくといいと思います。

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cipherコマンド使用してUSBメモリのデータを完全削除する手順

step
1
USBメモリのドライブ名を把握します

以下の手順で、削除対象のUSBメモリのドライブ名を把握します。

.データを完全削除したいUSBメモリをパソコンに挿します

他のUSBメモリは、あらかじめすべて抜いておいてください。

.「Win」キーを押しながら「E」キーを押します

「Win」キーと「E」キーの位置

.表示された画面の左の列にあるパソコンのマークをクリックします

.USBメモリのドライブ名を確認します

USBメモリのドライブ名の確認

この例では、ドライブ名は「E」です。

念のため、クリックして中身を確認して、確かに削除対象のUSBメモリであることを確認してください。

この時点で、削除したいデータがUSBメモリの中に残っていてもかまいません。

次の手順で削除されます。

step
2
USBメモリをフォーマットします

USBメモリドライブの上で右クリックし、「フォーマット」を選択します

右クリックメニューから「フォーマット」を選択します(右クリックするドライブを間違わないようにしてください

(この例では、削除対象のEドライブの上で右クリックしています)

.「ファイルシステム」を「NTFS」にし、「クイックフォーマット」にチェックを入れます

.「開始」ボタンを押してフォーマットを開始します。

以下のメッセージがでますので、「OK」ボタンを押します。

フォーマットが完了すると、以下のメッセージが出ます。

このフォーマットでは、表面上はデータがすべて削除されますが、実際はまだデータが残っている状態です

これで、cipherコマンドを実行する準備が整いました。

step
3
すべてのアプリを閉じます

開いているアプリをすべて閉じて下さい。

step
4
「Win」キーを押しながら「R」キーを押します

Win」キーを押しながら「R」キーを押します

「Win」+「R」

画面左下に表示される入力ボックスに半角で「cmd」と入力します。

Shit」キーと「Ctrl」キーを押しながら、上のイラストの入力ボックスの「OK」ボタンを左クリックします。

キーボード上の「Shift」と「Ctrl」の位置

OK」ボタンを押すと、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」というメッセージがでるので、「はい」を選択します。

はい」を選択すると、以下の画面がでます。

コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げた画面

この時、画面左上に「管理者」という表示があることを確認してください。

先ほど確認したUSBメモリのドライブ名を思い出してください。

この記事の例では、Eドライブでした。

Eドライブの場合は、上の黒い画面で、「cipher /W:E:」と入力してください。

Fドライブの場合は、「cipher /W:F:」と入力してください。

cipher半角スペース/Wコロンドライブ名のアルファベット、最後にコロンという形式です。

実際の入力画面は以下のようになります。

コマンドプロンプトにcipher /W:E:を入力した状態

この状態でエンターキーを押すと処理が始まり、以下のように「・・・・」が増えていきます。

コマンドプロンプト上でcipherコマンドが進んでいる状態

処理を始めたら、理想的には、そのままパソコンを放置してください。

以下のように「乱数」の書き込みが始まれば、あともう少しで終わります。

コマンドプロンプト上でcipherがもう少しで終わる状態

以下のようになれば、処理は終了です。

もうこの画面は閉じて大丈夫です。

これでUSBメモリ内のデータが完全に削除されました。

USBメモリは、再度使用することもできますし、不要であれば廃棄してもいいと思います。

このようにUSBメモリの完全消去は、簡単な手順で実施できます。

パソコン本体のデータの完全消去

パソコン本体のデータも、この記事と同様にcipherコマンドで削除できます。

但し、多少注意すべき点もありますので、初心者の方にはハードルが高いかもしれません。

また、これまでにパソコン上で重要データを扱ったことがあり、100%確実にデータを消去しないとマズイという場合もあると思います。

また、削除されたという客観的な「お墨付き」が必要な場合もあると思います。

そのような方には、環境省認定のリネットジャパン ががおすすめです。

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ここでは、どのようなパソコンも無料(データ削除を依頼しない場合)で回収してくれます

壊れていても、古くてもOKです。

データ削除を依頼する場合は、別途費用(1台 3,180円 (税込3,498円))はかかりますが、パソコンのデータを確実に削除してくれます。

データ削除を依頼した場合は、パソコンに合わせた高度な削除方法で確実にデータが削除され、「消去証明書」が発行されます。

データ削除方法には、データ消去ソフトによるもの、物理破壊によるもの、強磁気破壊によるものが含まれます。

(どの方法が採用されたかは、消去証明書に消去情報として記載されます)

回収時は、佐川急便が自宅まで回収に来てくれます。

また、リネットジャパン は、国から認定を受けているため、安心してパソコンを回収してもらえます。

不要なパソコンがあったり、確実にデータを削除する必要がある場合におすすめです。

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